當前位置

首頁 > 語言學習 > 日語學習 > 「は」行音在古日語中竟然是不存在的?

「は」行音在古日語中竟然是不存在的?

推薦人: 來源: 閱讀: 1.7W 次

古代國語の音韻研究で知られる橋本進吉博士の小論に「駒のいななき について」と題する一篇がある。現代の日本人が、馬のいななく聲を「ヒイン」と聞き分け、かつそのように表記するのに対して、古代の日本人がそれを「イイン」と表記していたことをとりあげ、現代日本語において「は」行に相當する音が、古代の日本語には存在していなかったことを論証したものである。

padding-bottom: 77.19%;">「は」行音在古日語中竟然是不存在的?

因研究古日語的音韻而被大家熟知的橋本進吉博士有一篇小論文,名爲《關於馬叫那些事》。現代的日本人聽到的馬的叫聲是「ヒイン」,並以此來表記,而古代的日本人把馬的叫聲表記爲「イイン」,經過論證現代日語的「は」行音在古日語中是不存在的。

では。古代「はひふへほ」と表記されたものはどんな音だったかというと、それは「fa fi fu fe fo」に相當する音だったというのである。Faという音は、脣をすぼめ、その間から音を出すもので、音韻の分類上では脣音に屬するものである。一方現代語における「は」行の音は、咽頭で発した音をそのまま口蓋から表出するもので、口蓋 音に分類されている。したがって、同じく「はひふへほ」と表記されても、古代と現代とでは、音の実態は異なっているというのである。

那麼,在古代被記述爲「はひふへほ」的是哪些音呢?它就是「fa fi fu fe fo」。Fa音是收縮嘴脣並從中發出的音,所以從音韻的分類上說屬於脣音。而在現代日語中「は」行音是把喉嚨發出的音直接從上顎表述出來,所以屬於上顎音。因此,雖然都記述爲「はひふへほ」,但在古代和現代,音的實際形態是不同的。

馬のいななく聲は、古代も現代も変わってはおらぬだろうから、古代人は hiin という馬の鳴き聲を文字に表すのに、もっとも近い音として、「ひいん=fiin」ではなく、「イイン=iin」を選んだ、あるいは耳でもそのように聞いていたかもしれない。

馬的叫聲不管是在古代還是現代都沒有發生改變,古代人雖然把hiin這種馬叫聲用文字來表示,但作爲最接近的發音,選擇了「イイン=iin」而不是「ひいん=fiin」,或許可能耳朵聽起來是這樣的。

「は」行の音が現在と同じになったのは、徳川時代以降のことらしい。ほとんど咽頭部だけを用いて発するこの音は、英語やドイツ語にも存在するが、フランス後やイタリア語には存在せず、hという文字はあっても、それは無視され、母音と同じく発音される。また、ロシア語や中國語にあっては、日本人には「は」行に聞こえる音は、hとkの中間の音であり、口蓋の奧の部分を摩擦してできる音である。

好像是在從德川時代以後,「は」行音才變得與現在相同。大部分只使用喉部發出的音,在英語和德語中是存在的,在法語和意大利語中是不存在的,即使有h這個文字也會被無視,發成和母音相同的音。另外在俄語和漢語中,日本人聽起來是「は」行的發音其實是h和k之間的音,是摩擦上顎裏側發出的音。

「は」行の音が、悠久の時をまたいで、fa fi fu fe foと発せられていたことの歴史的な重み は、現代の日本語にも様々な餘韻を殘している。

「は」行發fa fi fu fe fo音的歷史十分悠久,其厚重感在現代日語中也留下了各種各樣的餘韻。

上述のとおり、Fa fi fu fe foは、両脣をもちいて発する音である。一方Pa pi pu pe poとba bi bu be boもまた両脣を衝突させてできる音である。この點で、「は」行、「ぱ」行、「ば」行の三者は発音上共通する音であるといえる。Bはfの濁音であり、pは半濁音と位置づけることができるからである。日本語がこの三者に共通の文字をあててきたのには、音韻の歴史の中に根拠があったのである。

如上所說,Fa fi fu fe fo是用雙脣發出的音。而Pa pi pu pe po和ba bi bu be bo也是雙脣摩擦發出的聲音。在這一點上,可以說「は」行、「ぱ」行、「ば」行,這三行在發音上是共同的音。B是f的濁音,p可以定位爲半濁音。日語中這三者使用的是共同的假名,在音韻的歷史中是有根據的。

「は」行、「ぱ」行、「ば」行の三者の関係については、現代語の中にも面白い現象を認めることができる。たとえば、「説法」や「気張る」といった言葉を分析すると、「ほう」が転じて「ぽう」となり、「はる」が転じて「ばる」となっている。大方の音韻の法則を基準とすれば、口蓋音が脣音に転化することは考えられない。この現象は、「は」行が脣音であったことの、歴史的な殘渣なのである。

關於「は」行、「ぱ」行、「ば」行這三者的關係,在現代日語中被認爲是一個有趣的現象。例如,分析「説法」和「気張る」這樣的詞語,「ほう」變成了「ぽう」,「はる」變成了「ばる」。把大致的音韻法則作爲基準的話,一般不認爲是上顎音轉化爲脣音。這個現象是因爲「は」行曾經是脣音,對歷史產生了影響。

さらに、ものを數えるのに、一把二把三把十把などといい、それぞれ、「イチワ」「ニワ」「サンバ」「ジッパ」と発音することがある。これなども同じ転化のプロセスだといえる。この場合には、「は」行が「わ」行に転じているが、「は」を「ワ」と発音するようになる過程については、別のところで論じたい。

另外,在數東西可以用“一把二把三把十把”等,但各自的發音卻是「イチワ」「ニワ」「サンバ」「ジッパ」。可以說這也是相同的轉化過程。在這種情況下,「は」行轉變成「わ」行,「は」變音成「ワ」,關於這個過程,我想有機會再論述。